『新たな一歩を踏み出す皆さんへ』

こんにちは。日本メンタルアップ支援機構 認定講師の牧野薫と申します。
4月は新たな一歩を踏み出すことが多い季節ですね。
進学、就職、異動、昇進、それに伴う引越しなど、新しい出会いや環境変化がたくさんあります。ご自身の場合だけでなく、家族や友人などに変化があるかもしれません。
そして4月は様々な変化にともない、ストレスを感じやすい季節でもあります。
一日でも早く、新しい環境に慣れようと、ちょっと無理をしがちな時期でもありますよね。
中でも新しい人間関係を築くことにたくさんの心のエネルギーを使ってしまうことは、よくあることです。
ストレスを感じやすい時期だからこそ、ご自身の感情に寄り添い、その変化に注目してみてはいかがでしょうか。
感情の変化に気づくことで、感じているストレスにどのように対処しようか、次の一歩をどう踏み出そうか、と考えを掘り下げるきっかけになるかもしれません。
1年前の4月、私はまさに新しい仕事環境に身を移し、慌ただしい日々を送っていました。
初めての業務、新しい人間関係をゼロから築き上げる、そんなスタートの時期でした。
その頃の私は、「喜怒哀楽」でいうと「喜び」や「楽しみ」の感情が7割以上を占め、期待や希望に満ちていました。「哀しさ」や「怒り」といった感情はほぼ感じていなかったと思います。
今思うと、はじめて体験するものすべてが新鮮で、少々興奮気味にだったのかもしれません。
3か月が経過した頃、自分自身の感情に変化が出ていることに気がつきました。
不安や葛藤、孤独感や無力感からか、「哀しさ」や「怒り」の感情を持っている自分に気がついたのです。
その時私は、ノートに自分の感じるままに「喜怒哀楽」の割合を〇の大きさで描いてみました。
「哀しさ」と「怒り」の感情が7割以上を占めており、「喜び」や「楽しみ」の感情の割合が4月に比べてはるかに小さくなっていたのです。
「あ、私は今、楽しくなくて、哀しくて、怒っているのだな。なぜだろう。」と自分に問いました。
経過した3か月を振り返ってみると、業務量やスピードについていけなかったり、業界用語が理解できなかったり、すでにある人間関係の複雑さに戸惑ったりしていた、ということに気がついたのです。
そこで、自身に起きていることを、「自分の努力で好転できそうなもの」、「周りにアドバイスをもらうもの」、「しばらく様子を見るもの」と整理をしてみました。
すると、客観的に自分自身を振り返ることができ、その後は、少し肩の力を抜いて自分のスピードで前進してみようと、前を向くことができました。
この経験をきっかけに、今でも定期的に自分の「感情」を振り返ってみることにしています。
順調な時も、うまくいかないと感じる時も、一旦立ち止まり、自分の「喜怒哀楽」に寄り添うことで、前に進むきっかけを見つけることができているように思います。
(もちろん、どうしようもなくて落ち込むこともありますが…。)
皆さんも、新しい環境の日々の中で、ちょっと無理をしてしまったな、ストレスを感じているな、と感じたときは、いったん立ち止まって、ご自身の「感情」に寄り添ってみてはいかがでしょうか。
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