『自分の感情を見つけるポイントとヒント』
こんにちは。日本メンタルアップ支援機構認定講師の浅沼未央子と申します。
今回は『自分の感情の見つけ方』についてご紹介します。
カウンセリングをしている時、
「その時どのように感じていましたか?」
「その時どのように思っていましたか?」
など、感じていたこと、気持ちなどの感情を振り返っていただくことがあります。すると
「うーん・・・。何を感じてたんだろう?」
「えっ!気持ち?考えたことがなかった。」
と、戸惑い、悩んでしまう方がいます。あなたは、今の感情を言葉にすることができますか?
【喜怒哀楽を考える】
今、あなたの中にある『喜怒哀楽』に意識を向け、それぞれの感情を考えてみましょう。
考えるときのポイントはあなた自身に起こったできごとを思い出すことです。
2分間で考えてみましょう。
~2分~
4つそれぞれの感情を思い出す事ができましたか?
【思い出せない感情の影響】
私達の感情は、蜂の巣のように綺麗に部屋が分かれているのではなく、1つの部屋に入っています。
そして連動し、刺激し、作用しあっているためどれか1つに異変があると、他の感情に影響が出てしまいます。
例えば、辛いけれど我慢を繰り返し放置した結果、楽しいことや嬉しいことも感じなくなる。
例えば、とても良いことがあると、食べ物が美味しく感じたり、人に優しくできる。
喜怒哀楽、全ての感情を思い出せたあなたは、自分の感情を上手にキャッチできている傾向の方。
思い出せない感情があったあなたは、自分の感情を上手にキャッチできていない傾向の方と言えます。
キャッチできていない感情は、消えたわけではなく、心の奥に溜まってしまいます。自分はどんな感情が心の中にあるのか?とキャッチする癖をつけることは、心を、自分を、大切にする1つの方法です。
【感情は小さな波でも揺れている】
今回、喜怒哀楽を考えてみるにあたり、思い出せなかった理由の中に、「一生懸命大きなできごとを思い出そうとしていた。」ということがあるかもしれません。ですが、私達の感情はとても小さく見えることでも動いています。
例えば、大変な仕事が一段落し、ホッと席に座ったら「お疲れ様」とチョコをもらった。大変さを理解してくれていたことが嬉しく、気遣いに感謝する。体は疲れていても心がほぐれ、気持ちに少し余裕が生れているかもしれません。
例えば、トイレに入ったらペーパーが芯だけ。予備は置いてあるのに前の人が変えていなかった。次の人を気遣えない誰かに腹が立ち、苛々とペーパーをあなたが変えた。トイレから出ても苛立ちが残り、心の余裕が少し減っているかもしれません。
先ほどの、喜怒哀楽で思い出せない感情があったのなら、この機会に一度、小さく見える感情まで是非思い出してください。
【どのような感情も等しく大切】
とても繊細な心を持っている私達は、感じないでいることなんてできません。
また、蔑ろにしてよい感情もありません。
どのような感情も存在してよい感情であり、等しく大切な感情です。
「感情を自覚することで、返って自分が苦しくなったり、辛くなったり、悲しくなるのでは?」「『怒り』という感情は、感じない方が良いのでは?」こんなご質問を受けることがあります。
ですが、それは違います。
我慢した感情、蓋をした感情、見ないふりをした感情などは、決して消える訳ではなく、前述したように心の奥に溜まってしまいます。
心の奥に溜まってしまった感情は、何らかの形で表に出ようとします。
痛みや、痒み、怠さといった体の異変。
意欲低下、抑うつといった心の異変。
攻撃に出るという可能性もあります。
【急に不調にはならない】
カウンセリングをしていると、「急に具合が悪くなったんです。」という声を聴くことがありますが、心の不調は、急に起ることはありません。
自分の気持ちが掴みにくくなっていたため、小さな不調の積み重ねに気づくことができず、「急に」と感じているだけです。
心の不調を未然に防げるよう感情の揺れに敏感になりましょう。
感情の見つけ方として、今回の喜怒哀楽を是非ご活用ください。
そして、気づかないストレスを溜めないため『今』『すぐ』『1人』でできる簡単なストレス解消法を多く持ってください。
たった一つしかない、かけがえのない
あなた自身を大切にしてください。
さらに学びを深めたい方は
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