『5月病撃退!』同じ境遇の仲間との会話によって心が楽になる
こんにちは。日本メンタルアップ支援機構 認定講師の今里健と申します。
今回は「5月病撃退!」についてお伝えします。
【同期は、かけがえのない存在】
4月は、新たなスタートの季節です。
入社した会社で、同期が出来た方も多くいるかと思います。
私は、約20年前に海上自衛隊に入隊しました。今でも同期とは連絡を取り合っている仲です。
幹部となり、偉くなった同期もいれば、私みたいに退官して、新たな道を歩んでいる人達もいます。どんな立場になろうとも、絆は変わりません。
辛い時期を乗り越えた同期だからこそ、絆が深まります。
同期とは色々な話をしました。将来どうなりたいのか?厳しい訓練を乗り越えられるだろうか?早く家族に会いたいなど、
悩みや不安を一人で抱え込まず、相談出来たからこそ、尊重しあえる関係になりました。
同じ境遇の者同士で話をしていて、心が楽になったのだと思います。
【同じ境遇の人と話すと心が楽になる】
ピアサポートと言う言葉があります。
ピアサポートとは、簡単に言うと、同じ立場の仲間と支え合う事です。
仕事の悩みに関しては、出来れば仕事の内容に理解がある方に、話をする方がより効果的です。
例えば、全く医療の現場などに携わった事がない家族や友人に、「ちょっと聞いてよ、こんな大変な事があったんだよ」と、一生懸命に話をしても、大変さが伝わりません。
友人からは「へー、そうなんだねー、大変だね―」と言われ、ちょっと肩透かしになることもあるかと思います。
専門用語を言っても分からないから、最初からその説明をしなくてはなりません。
一方、仕事に理解のある方、同じ現場を知っている方に話すと、
「そういう事あるよねー」「わかるわかる」と言う反応が得やすく、悩んでいるのは、自分だけでない、と言う安心感に繋がり、心の回復のスピードが早まります。
ピアサポートは、医療や災害現場で行われる手法の一つです。消防、自衛隊などでは、事故や災害の後に、心が病んでしまう方が多くいます。
東日本大震災では、地元の消防団員が過酷な災害現場で従事し、精神的ストレスを受けました。
震災後、その消防団員に対し、東京消防庁の消防士たちが、ボランティアで震災での経験を、お互いに語り合う場を設けました。
「嫌な夢を見ちゃうんだよね」「今こんな事が辛い」など、他人と気持ちを共有する。
「自分だけでは無かったんだ」と思うと、気持ちが楽になります。
自分だけで考えていると、追い詰められてしまいます。
日常会話でも十分です、皆さんで気軽にコミュニケーションを取れる環境を作ってみて下さい。
新入社員の皆様も、ぜひ同期とピアサポートをしてみて下さい。
【5月病はリフレッシュタイムで撃退】
5月病という言葉があります。
5月病は、変化とストレスに大きく関係しています。
日本の社会全体で、変化が1番大きく訪れる時期は、3月と4月の年度替わりです。
例えば学校を考えると、3月に卒業式があり、4月入学式があります。一般的な企業だと、4月に入社式があります。
変化があると、人は忙しくなります。
よく友達と、カラオケに行ったり、お茶をしたりしているけど、「ごめん今月忙しいから行けないよ」とか、読書や映画など好きな事があるけど、後回しにする事が続いてしまうなど。
忙しさが始まる3月、4月から、ストレスは徐々に溜まっていきます。
気が付いた時には、気持が落ち込んでいる、その症状が現れるのが5月なのです。
ご自身の生活に大きな変化があった時に、楽しみ、リフレッシュ、ストレスケアをして下さい。
皆さん、ぜひ今からストレスケアを行って下さい。
仲間や同期と一緒に、そして自分自身でも
「リフレッシュタイムを作って5月病撃退!」
日常の生活の中で、同じ立場の仲間と話す事を意識してみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
自己紹介:今里健
20代の頃、海上自衛隊の救難員として勤務、集団での人間関係を現場で学んできました。
現在は、産業カウンセラーと一般社団法人日本メンタルアップ支援機構 認定講師として、資格取得講座や企業・公益財団法人などのメンタルヘルス研修講師などを行っております。
「今里健のケンは、健康の健!一緒に元気で心の健康を目指しましょう!!」
さらに学びを深めたい方は「2級メンタルアップマネージャ®資格取得講座」をお勧めします。
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